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「「「……Happy birthday to 瞬♪
Happy birthday to 瞬♪
Happy birthday dire 瞬~♪…
Happy birthday to 瞬♪」」」
「ふーっ」
ケーキの上のローソクは吹き消される。
「おめでとう、兄ちゃん!」
「誕生日おめでとう、瞬♪」
「おめでとうな♪」
「ありがとう。
さ、ケーキ食べよう」
今日の主役自ら切り分けてくれる。
ああ…
兄ちゃんが切り分けてくれた、ケーキ…
特別な味がしそう…(ハァハァ)
「譲、呼吸が荒いよ?落ち着いて」
興奮しまくる俺を、父さんが、たしなめる。
どうにも止まらない!
だって男の子だもん♪
「…気持ち悪い」
そう言いながらも、キッチリ分けてくれる兄ちゃん。
ああ、なんて良い嫁!
「兄ちゃん、将来いいお嫁さんになるよ!」
「あぁん?なんで俺が嫁なんだよ!」
「あ、旦那の方がよかった?」
「当たり前だ」
ひゃっふぅうぅう!!
話術にかかった兄ちゃん、美味しいです!!
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