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「はい、皆さんおはよう。」
『おはようございます』
時刻は六時半。
バスの中で朝会が始まってるよ!
ちなみに俺は、頭なでなでの余韻に浸ってにこにこ☆
隣に座っていた若宮が唐突に、
「おはようございます。
先生、早速ですが、芥田くんが気持ち悪いです。」
「んなっ!!恋する純情乙女になんてこと言うだーッ!!」
失礼しちゃう!
ぷんぷんしていると、琢磨と来斗まで、若宮に加勢してきたよ。
「ニタニタしてキショいねん!!」
「誰が乙女だ!!どうせまた兄ちゃん関連だろ?この変態ブラコン!!」
「はい、先生も同感でーす。
マスクを支給してあげまーす。」
「やぁだ、みんなしてひどいよ!
…ハッ!?もしかして、
嫉 妬 !?
ごめんなさい、俺、兄ちゃん一筋だから!!」
「もしもし、校長先生ー?
生徒が一人、お留守番をしたいと申してるんですが…」
「先生、ヤメテ!!良い子にするから置いてかないで!!」
「本当にー?
芥田くん面倒くさいから、置いていきたいんだけどー?」
修学旅行、一人だけおいてけぼりとか、それはそれで忘れられないよね。
先生はやれやれ、といった様子で、点呼を取り始めたよ。
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