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「ああそう…
兄ちゃんはなんて?」
「え、」
「え?」
「ん?」
「…通話、してたんだよな?」
「え、留守番電話サービスですけど」
「うわあ、ドン引き!!
あれ、一人芝居!?」
「一人芝居じゃないよ、妄想受け答えだよ?」
「譲、なに平気な顔で言ってんの?一人芝居ってことにしとけばまだマシだったのに!」
「"芝居"じゃないもん!ちゃんと頭の中に兄ちゃんがいるんだからデヘヘへ!!!」
「きもい!!」
口喧嘩に続いて、兄ちゃんがどれだけイケメンなのかを語るよ!
しばらくすると、具合の悪い若宮の肩を抱えた琢磨が、うざったそうな顔でこちらに来た。
「…自分ら、元気やな」
「譲しね」
「僕は死にましぇん!
冗談はさておき、若宮さん具合いかが?」
「…見ての通り、悪い…
察しの悪い譲しね…」
二回も、しねって言われちゃったよ。
まあ、毎日兄ちゃんから三回くらいは聞いてるから、慣れた☆
その後、保険医から薬をもらって、なんとか若宮の具合は落ち着いたみたい。
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