兄ちゃん、俺の●●が危ないよ!!

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「来斗!」 「…」 「来斗ー!」 「…」 ちくしょう、だんまりか! 悪いのは俺かもしんないけど、だんまり決め込まれると腹が立つ! 俺の思いとは裏腹に、さくさく奥へ進んでっちゃう来斗。 「なんでおこなのー? ねぇ」 「……」 「ね~え」 「………」 「ねえってば!」 ようやく最後の呼び掛けに反応して、こっちを向いた来斗。 イラついてる。明らかに不機嫌。 止まった場所は、ちょうど行き止まり。 木々や、花、苔などに囲まれた小さな池と、あまり水量の多くない滝?がある。 小さな池だからか、人気が全くない。 こんな雰囲気じゃなきゃ、いいとこなんだけど。 「何を怒ってんの? 俺バカだから、伝えてくんなきゃわかんないよ」 「………」 まただんまりかよー! 俺も、ムスッ、としちゃうよ! 「…あんまり期待させんじゃねえよ…太眉!!」 「はあん!?」 .
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