兄ちゃん、俺の●●が危ないよ!!

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「なんだそりゃ? 喧嘩売ってんのか?」 「……チッ…」 とげとげしい俺の口調に、来斗が苦々しげに舌打ちする。 何その態度。さすがの俺も、堪忍袋の緒が切れちゃうよ? 「……はぁ… 悪かった……いきなりこんな態度取って…」 案外すぐ謝ってきたよ。 よかった。俺、喧嘩とか得意じゃないから、早く決着がつくに越したことはないよね。 「分かればいいけどさ。 俺、なんか気分害すること言った?」 そう聞くと、一回、ハッとした顔になる来斗。 言いにくそうに口を動かしたあと、大きく深呼吸し、二・三歩、こちらに近づいてきた。 どうしたんだろう。 え、何これ。 告白でもしそうな雰囲気なんだけど? .
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