兄ちゃん、俺の●●が危ないよ!!

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その日の夜は、家族にお土産を渡して、ついでに旅先でのエピソードも話したよ。 あ、来斗との件は、なんだか話しづらくて話せなかったよ… そして、夜。 兄ちゃんに求婚して一発殴られ、布団に潜り込んでウトウトしてきた頃。 「………」 ギシ、と少し軋むベッド。 そこに来たのが誰か、というのは確認するのがしんどくて、眠っていた。 すると。 (……ん……?) 頭を優しく撫でる、しなやかな指。 子供をあやすようなしぐさだった。 (…この手…俺、知ってる… …えっと………) 修学旅行の朝、 頭を撫でてくれた手と同じだ。 ん? …ん?  兄、ち ゃ ん … ? 頭が覚醒する寸前に、兄ちゃんは部屋を出ていってしまった。 .
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