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「ほんとにかっこいいねっ」
「恭真様がこっちを見てるわよ!」
「ねえねえ、私も恭真様のファンクラブ入りたいわ!」
「飯沼くんと月島くんがあんなに近くで!…ハアハアッ」
「美男美女が集っているっ。眩しいぞっ眩しすぎるぞぉ!」
「――ファンクラブってなに!?いつの間にそんなのできたんだ!?」
他にも危ない声が聞こえたが、これが一番引っかかった。
「ついさっきできたみたいだよー。ふふふ――実は私も入ってみたの!会員No.11になったよ!あ、凪はNo.12だね」
桃がイシシと笑いながら、ジャジャーンッ、と言う感じに一枚のカードを見せてる。
「わ、私は桃が無理やりっ!け、決して私の意思とは関係ないですからっ!」
凪が車椅子から飛び出さんばかりにする。
「…おい。おまえら…」
「じゃあ、僕も入ってみようかな―。アハハ」
「テルまでやめてくれよ…」
恭真がうなだれるなか、桃とテルは笑い、凪は何故か顔を赤くしながらうつむいていた。
****
チャイムが鳴るとみんな各々の席に座り始める。恭真の隣にはテル、その後ろに桃と凪が座る。凪は車椅子を降りて桃の隣の席に座っている。
すると、教室の前の扉がざーっと開かれる。そこから見知った顔が現れた。
すると、入ってきたのが若かったからなのか、美人だったからなのか、クラスがザワザワし出す。
「はーい、みんな席につい――てるみたいね。さすがは『四組』と言ったとこかしらね。さあ、まずは自己紹介からね。――あたしの名前は如月静香。今年からこの北城学園に勤務することになったわ。そして、一年四組の担任をすることにもなったわけだけど、なんでこんな新任教師がいきなり担任なのかとも思うのよねー。まあ、このクラスならあたしがいなくてもやっていけると思うわ。ふふ」
静香がこちらを一瞬見て微笑むもののすぐに顔を戻してしゃべり始める。
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