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ふと、恭真はクラス全体を見回してみる。静姉が出て行ってから、みんな帰る準備をし始めた。
――こいつらと三年間の学園生活を過ごすのか――まだわからんが…。そこで隣にいる少年、後ろに座る二人の少女を見る…。
大切ものか……
「恭真、何笑ってるの?さあ、帰ろー!」
「私達も途中まで一緒にいい?」
「いいよー」
「え?私はいいで――しょ、しょうがないですね…。」
「アハハ」
なんか、つい数時間前に知り合ったばかりなのにこいつらといると楽しい…。こんなの久しぶりだな……。
「な、何笑ってるんですかっ。吹き飛ばしますよ?」
「そ、それは勘弁してくれ…」
凪が車椅子の上から睨みつけてくる。
「恭真ー!行くよー!」
「凪もほらー」
「あ、ああ!今いく!」
「ちょっ、逃げるんですか!待ちなさい!」
こいつらとなら――――。
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