第2話 「北城学園高等部一年四組」

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ふと、恭真はクラス全体を見回してみる。静姉が出て行ってから、みんな帰る準備をし始めた。 ――こいつらと三年間の学園生活を過ごすのか――まだわからんが…。そこで隣にいる少年、後ろに座る二人の少女を見る…。 大切ものか…… 「恭真、何笑ってるの?さあ、帰ろー!」 「私達も途中まで一緒にいい?」 「いいよー」 「え?私はいいで――しょ、しょうがないですね…。」 「アハハ」 なんか、つい数時間前に知り合ったばかりなのにこいつらといると楽しい…。こんなの久しぶりだな……。 「な、何笑ってるんですかっ。吹き飛ばしますよ?」 「そ、それは勘弁してくれ…」 凪が車椅子の上から睨みつけてくる。 「恭真ー!行くよー!」 「凪もほらー」 「あ、ああ!今いく!」 「ちょっ、逃げるんですか!待ちなさい!」 こいつらとなら――――。
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