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……あと少し、あと少しで……。
直ぐ後ろで、バキッという何かがタガを外されたような音がした。
――――その時、恭介の視界がそのまま、下にずれた。
彼の後頭部に、崩れたのであろう燃え上がる木の角材が、殴打するかのように当たっていた。
不意に覚えた頭にかかる衝撃に、恭介は思わず膝から倒れる。
天井裏の空気が行き場をなくしたのか、恭介達の上に火の粉と燃え上がる角材が撒き散らした。
「――――恭介ッ!!」
薄れゆく意識の中、どこからかケイの叫び声が聞こえた気がした。
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