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「は、はは、いいぞ、上出来だ、俺」
まさかできるとは思わなかった。人間、やればできるものだ。
振り返ってみると、理科準備室の窓からこっちを見ているクラスメイトや教師の顔が見えた。ざまあみろ、と舌を出してやる。
すると、追っ手は迷う事無く窓を乗り越え、こちらに向かって跳躍してきた。
「おおい!?」
__少しは躊躇しろよ!!
十人近くの人間が飛び出してくる光景はアクションと言うよりもはやホラーじみていた。おまけに、そのうちの半数は受け身がろくにとれていない。骨の折れる嫌な音が何度か鳴った。
しかし、春樹同様受け身をとったり、あるいは先に飛んだ者をクッション代わりにしたりして、半数は問題なく着地する。骨が折れている仲間を気遣う素振りも見せず、彼らの目は春樹をじっと見据えている。
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