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春樹は踵を返し、再び逃走を開始した。
__どこに逃げる!?
春樹の脳内に場所が浮かび上がっては消えていく。
春樹はとりあえず、校庭を目指すことにした。
広い校庭ならば、挟み撃ちにされる可能性が低い。そして、その先にある校門から校外へ逃げることができる。
もっとも、それまで春樹の足がもてば、の話だったが。
校舎を攻撃を受けながら逃げ回り、十分な休息を取る間もなく、二階からの飛び降りといった行為。負荷としては十分だった。
前へ前へと気持ちだけが焦る。しかし足は普段のような機敏な動きはしてくれなかった。
そして、足は校庭の真ん中で音を上げた。
足が縺れ、春樹の体が前のめりに倒れる。手をついたおかげで顔面を地面に打ち付けることはなかったが変な転び方をしたのだろう。起き上った春樹の顔に苦痛の色が浮かんだ。
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