第1話

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もしかして聞き取れていなかったのかもしれない。 だけど、その言葉をもう一度続けるには心が折れてしまいそうだった。 「一週間前にね、彼に、振られた」 二度目の告白は一度目と違い笑っては言えない。 涙を流す気はなかったのに自然と溢れてきて、嗚咽も漏れた。 どうかこの言葉を否定してほしかった。
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