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あまり会えないまま6月に突入した矢先。突然、彼から残念なお知らせがあった。 今の生活が、仕事が忙しいから。しばらく人と離れたいとのこと。これはもちろん私だけではなく、親しい連れにも同じように話したと彼は電話越しに言う。 正直、すごくショックで悲しい。人と離れたい=人間関係が嫌になっただとか、仕事が辛くてそういうものを犠牲にしなくてはいけないだとかそういうわけではないらしいから、そこは安心。 たくさん話したり、会ったりできなくなるんだ。でも、なにもこれが一生の別れってわけじゃないんだから。私も蒼君には何でも話しすぎたり甘えてるところがあったから、これは良い機会なのかもしれない。 わかった、待ってるよ。貴方の重荷にならない程度に、いつまでも。 私なりに元気に、笑って見送った。携帯電話を持つ手や声は若干震えていたかもしれないが、悲しい、寂しいなんて言葉は何とか飲み込んだ。 直接伝えれなくて悪いな、と彼は謝った。 それは構わないのだけれど、この妙な胸騒ぎは何なのだろう……。
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