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あれは中学生の頃だったかな?
こっそりシュート練習をするために
朝みんなより早い時間にきて
ボールを用意していたとき
「先来るときは連絡すること」
不意に背後から声がかかり
驚いて迂闊にもボールかごをひっくり返した
倉庫の中に歩いてくるのはそうちゃんで
数個のボールを抱えていた
そうちゃんはボールかごをおこして
抱えていたボールを放り込んだ
私が持つ最後の1つにそうちゃんが手をかける
優しく揺れる琥珀色の瞳
時間を忘れ
そのまま見つめ合う2人
「璃音・・・・」
優しく囁かれる声
身動きできない私
琥珀色の瞳に映る私が近づいてきて
そっと唇が触れた
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