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手にしていたペットボトルのお茶を飲みながら、見るとはなしに若者たちを眺めていた。
しばらく見ていると、なにやら恋のバトルが勃発した模様。
「ふふふ…」
なんか、かわいいなぁ。
女の子ひとりに、三人の男の子かぁ。
青春だなぁ…頑張りなんよ。
「なんか…恋愛が他人事になってきたなぁ」
独り言ちて視線を動かす。
すると、バトルの向こう側に見知った幼なじみの顔を見つけた。
同じ会社に勤めていても、部署が違えばあんまり顔を見ることは無かった。
あ~あぁ。
また頭、薄くなっとるじゃん。
お腹は出とらんのに、残念。
あれじゃあ、彼女出来んら?
心の中で散々毒づく。
…人の心配しとる場合じゃないか。
私はお腹がヤバいって…。
「おい、英(ハナ)。何笑っとるんだ?」
おっと、ヤバ…見つかったか。
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