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優美亜と少し戯れていると、前から声がかかった。
「ねぇ、二人って付き合ってるの?」
「ほぇ!?」
「…はぁ?」
まさかの質問で、俺と優美亜は変な声を出してしまった。
「付き合ってるのかって聞いてるのよ」
どうやら、その質問は瀬川さんからのようで、俺たちを見ていた。
「え、べ、別に付き合ってるとかじゃなくて~…えへへ」
優美亜は顔を手を当て、クネクネしている。
なんか、和むんだがそれより先に誤解を解かないとな。
「付き合ってないよ。ただ、幼馴染みなだけだよ」
少し苦笑いをしながら答えたが、瀬川さんが信じてくれるのか不安だ。
「…そ、そうだよね。ただのお、幼馴染みだよね…」
俺の隣りではあからさまに落ち込んでいる優美亜が。
どうしたんだよ、さっきまで自分の世界にぶっ飛んでたのに。
ほら、瀬川さんも優美亜を見て苦笑いしてるよ。
「本当仲がいいのね。別に羨ましくはないけど、いいことね」
そう言って、瀬川さんは前を見た。
「…まさか…?…ふふ♪素直じゃないんだから~♪♪」
その様子を見て、優美亜はニヤニヤ笑い出し、そんなことを言い出した。
素直じゃないんだから?
なんのことだか…。
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