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「えっ、でもそうしたら不味くならない?」
「いや、これが隠し味になるんだよ♪」
「うっそだ~」
「本当だって!!試してみてよ」
「……」
なんで、こいつらは仲が良くなってんだよ。
さっき、優美亜がニヤニヤしながら瀬川さんに話しかけに行ってから仲が良くなっている。
なんか今は、料理の話で盛り上がっているらしい。
てか、早く教室に着いてくれ。
体力が持たねぇよ。
これは、軍のトレーニングか?
列からはみ出たら注意はされるし、騒いでも注意される。
「ったく暇だ。何かないかな」
周りを見ると、肩を叩かれた。
「ん?」
後ろを振り向くと、そこには朝助けた女の子がいた。
「あ、君は朝助けた…」
「あの時はありがとうございました」
お辞儀をする女の子に顔を上げてもらった。
頭下げられるのはどうも慣れないし、恥ずかしいな。
「あ、そういえば君の名前は?」
「あ、名前を言ってませんでしたね。私は七宮夕希と言います」
ショートカットの綺麗な黒髪で、目はぱっちり、身長は少し高めで、少し小ぶりな胸でスタイルがとてもいい。
「俺は小鳥遊隼人だ。よろしく」
笑顔で自己紹介をしたら、七宮さんは顔を赤くして俯いた。
そんなに俺の顔を見たくないんだな…。
めっちゃ心に応えるぜ…。
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