第2話

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中央暦1755年 ネリル島 ジェネスキル完成記念式典 楽屋 「……もう一回聞くが、またその夢をみたのか?」 白衣を羽織る男が眉を潜めてこちらを伺う。 「何度も言ってるだろ。」 「俺はあんな双子と、ヘンテコ魔術師な大男に会った事は無い!」 俺はそう言うと、白衣の男やれやれ、という仕草をして、 「ま、私もそのシーンを見たら忘れられないだろうね。」と笑いながら答えた。 しかしこいつはチラチラと俺の右腕を見る…まぁ、慣れてるがな… 「しかし、鳥の形やら何やら、詳しく夢に出ているんだ、アニメとか漫画とかで見た覚えも無いのかい?」 「お前なぁ…いい加減にしろよ…」 「フフッ冗談だよ、聞いただけだ。もしかしたら、君の前世で起きた事かも知れないね。」 白衣の男は考えるそぶりをした。だが顔が笑っている。 「前世?死んだら終わりだろ?そんな空想上の出来事なんか覚えてるのかよ?」 俺が聞くと、白衣の男が目を輝かしながら 「最新の研究によると、死ねばそこで終わりじゃない。私達には生命は見えないが、生命そのものは存在している。言い換えれば生命は無始無終の存在だという論理が多くあるよ。 それなら過去に見たもの、触れた物も覚えていると思うね。」 うんわからない。 「というと、今俺の隣にも生命があるってのか?」と聞く。 男は笑いながら「かもねwww」と応えた。 「そんなオカルト信じない」と答えたら また男はやれやれ、という仕草をした
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