言霊

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友達とじゃれあってついた傷跡やアザ。 それを見るたびに胸が躍る。 そうやって形となって残ったものは勿論、言葉や文字だって嬉しいの。 「楽しいね」と言ってみれば「楽しいね」と帰ってくる。 友達に「好き」って言えば「好き」って返ってくる。 そんな日常が、本当に楽しくって。 友達に男女というものは関係ないと知ってるつもりだった。 でも、私は知らなかったのだろう。 まさか男女の壁を超えてここまで仲良くなれる日が来ると、夢にも思っていなかった。 優しかったり、可愛かったり、素直じゃなかったり、乱暴だったり、面白かったり。 皆、女の子は勿論男の子も大好きなの。 友達だからじゃなく、あなた達だから。 言霊で決めれる好き嫌いなんていらない、いらないよ。 言霊で作る友達もいらない。 ただただ、一つ一つの言葉を会話として紡ぎながら、笑ったり泣いたり怒ったりと喜怒哀楽や行動を交えてさ。 支え合って、いつまでも友達でいたいと願いながら、日々好きなところ嫌いなところどっちも探して過ごしたい。 言霊があれば、約束なんてものはできなかった。 この約束、守れると良いなあ。 「絶対」の約束は約束じゃない、決められた未来だ。 そんなの、いらないから。 今は願わせて。 「個人的に開く“ここ”の同窓会は全部出席する。」 歳も違えば学校も違う、同じといえば過ごした時間。 そんな彼らとの、難しくも希望のある約束だった。 それを、言霊に任せたくないと思ったのは、私だけだったかな? そうでないことを祈って、近づく別れと再会、そして出会いに言葉を紡いだ。
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