恋するキモチ 中編

2/34
前へ
/34ページ
次へ
――― ――――― ―――――――― そうして飲み会を終えて、 二人で樹利の部屋に戻った。 リビングのソファーに座り、ふぅ、と息をついていると、 「疲れた?」 そう尋ねた樹利に、苦笑しつつ、「少し」と頷いた。 「風呂の用意でもしてくるよ。ゆっくり浸かるといい」 そう言ってバスルームに向かった彼の背中を眺めながら、ソファーにコロンと横たわった。 ……なんていうか、心が疲れた。 いかがわしいことは何もなくて、ただ話しているだけなのは分かっているんだけど、 樹利の周りに美女が囲んでいる姿はやっぱり堪える。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2673人が本棚に入れています
本棚に追加