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「私も……樹利にしていい?」
静かにそう尋ねると、樹利は驚いたように目を開いた。
少し身体を起こして、樹利の胸に寄り添った。
樹利の言う通り、とても嫌な行為だった。
でも、不思議なの。
好きで、好きで、好きだから。
これが恋する気持ちのなせる業なのかな?
「……駄目……かな?」
そっと見上げて尋ねると、樹利は、
「だ、駄目って、駄目じゃない……けど……」
少し動揺したように、そう言った。
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