恋するキモチ 後編

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「そ、そんなの気にしなくていいのに」 「いや、俺も今までこんな風に思ったことがないんだけど」 樹利はそう言ったあと、弱ったように髪をかき上げた。 「やっぱり駄目だ。 俺、可愛が痛い思いや苦しい思いをすることが可哀相で、どうしても耐えられないんだ」 そう言って真っ直ぐにこちらを見た樹利の強い眼差しに、 鼓動が強くなる。 「……樹利」
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