7人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
ざっと15台の単車には若者たちが品のない笑い声をあげながら乗っていた
チラチラと目立つのが大きな旗
旗には血盟団と描かれていた
先頭を走るその旗持ちはおそらく旗持ち隊長か何かであろう。
族の真ん中あたりにネオンを無駄に光らせた三輪車があった
おそらく族長だろう
「ウーッ」
パトカーのサイレンの音が鳴り響き始めた。
「危ないから止まりなさいっ」
拡声器からお巡りさんの声がサイレンと共に拡散される
だがそんなんで止まるほど彼らは正直者ではない。
暴走族の後ろにいた数台の原付が蛇行運転を繰り返し、パトカーの追跡の邪魔をする
お蔭でだいぶ距離も離れた。
最初のコメントを投稿しよう!