第2話 嘘つきの日

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「おいおい。こんな時間まで磨いてたのかい?」 時計を見ると、なんと夜中の1時を回っていた。さっき時計を見たときはまだ22時だったのに! ぼく、そんなに長い時間、写真を眺めてたの? 寝ぼけてるお父さんは、のんきに続ける。「少し磨きすぎじゃないか…歯磨きのしすぎも、歯に良くないそうだぞ」 眠たそうに眼をこすって、大きく欠伸をした。 「…明日、約束してるんだろう?もう寝ないと、朝起きられないぞ」 「そうだった!」 デジカメを放り投げて洗面台に走ったぼくを見送った後、お父さんは寝室へ引っ込んでいった。
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