第4話 パンドラの箱

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《しまった…遅かったか!?》 ロボットが焦って、拳銃みたいなものを取り出して叫んだ。 《君!今すぐその箱から手を――》 ロボットのセリフは続けられなかった。 宝石箱から、なんだかよく分からないビームみたいなものが発射されて、ロボットのことをぶっ飛ばしたんだ。 随分遠くまで飛んで行っちゃったけど。だ、大丈夫かなぁ…。 「ぼうや…ありがとお…」 今度は宝石箱から女の人の声が聞こえた。 「えっ?」ロボットの次は宝石箱がしゃべるの? 煙を撒き散らしながら、宝石箱は暴れ始めた。比喩でもなんでもなく、そのまんまの意味で! 何が起こってるかは見えなかったけど、でも手の感触で宝石箱が捻じれたり分解してるのは分かった。 煙が晴れて出てきたのは…金属で出来た…ひょろ長いヘ――ヘビ…!? 「う、うわぁ!」 へ、ヘビ怖い! ぶんぶん手を振って振り払おうとしてもダメだった。 ブレスレットみたいにしっかり巻きついて、ぼくの手首を捕まえてるんだもん。 メカヘビは、頭を持ち上げてぼくのことをじっと見つめてる。
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