第4話 パンドラの箱

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「ぼ、ぼくのこと食べても美味しくないよ…」 へ、ヘビに睨まれたカエルって、こういうのを言うのかな。 メカヘビの牙がよく見える。 近いな、って思ってたら…「痛っ!!」 か、噛まれた!! 手首から、血が…!うわ。落ち着け。 とにかく、お、抑えなきゃ…。 「…あったかい……」ヘビの、あの二つに分かれた舌で血を舐め取られた。 うう、ただのメカヘビじゃなくて、吸血メカヘビだったんだね。冷たい感触が余計に気持ち悪い。 するっとぼくから離れていったかと思うと、メカヘビはさっきのロボットに負けないくらい大きくなった。 丸太なんて目じゃないくらい太い。エディの家で観たパニック映画の巨大ヘビを思い出すよ…。 「あ」 目が霞んできちゃった…。寒い。どうしよう。血も、止まんない。 メカヘビが大きな口を開いた。牙がズラッと並んで…きっと、映画の人たちみたいに、ぼくも食べられちゃうんだ。 もう、ダメなのかなぁ。 「――誰か、助けて…」 《うおおおおお!!》 ものすごい音がして、ふわふわする頭を持ちあげて周りを見た。 すぐ近くには、大きな足。 「え…」 メカヘビが、お山の崖にめり込んでる! 《もう大丈夫だ》 さっきの救急車ロボが、ファイティングポーズを決めて立ってたんだ。
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