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油断した!
まさか、パンドラボックスが直接攻撃してくるとは。
今までにこんなことは無かったが…。
いや、今はそんなことはどうだっていい。
少年から出血を確認。
体温が急激に下がっている。呼吸も浅い。
箱の瘴気が回っているようだ。放っておくわけにはいかない。
狙うは箱の――“核”!
一瞬で終わらせる!!
背中の“セイバーブリッツ”を構え、核の位置を探った。
《そこだっ!》
頭部にすばやく照準を合わせ、引き金を引いた。
一発。エネルギーの尾を引いて、弾丸が化身の外殻を貫き、箱の核を打ち砕いた。
「あ…あ…」
核を失った化身は、ぼろぼろと崩れていく。
「消えたく…ない…」
そう言って、化身は夜の闇に融けていった。
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