第5話 救命勇者

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油断した! まさか、パンドラボックスが直接攻撃してくるとは。 今までにこんなことは無かったが…。 いや、今はそんなことはどうだっていい。 少年から出血を確認。 体温が急激に下がっている。呼吸も浅い。 箱の瘴気が回っているようだ。放っておくわけにはいかない。 狙うは箱の――“核”! 一瞬で終わらせる!! 背中の“セイバーブリッツ”を構え、核の位置を探った。 《そこだっ!》 頭部にすばやく照準を合わせ、引き金を引いた。 一発。エネルギーの尾を引いて、弾丸が化身の外殻を貫き、箱の核を打ち砕いた。 「あ…あ…」 核を失った化身は、ぼろぼろと崩れていく。 「消えたく…ない…」 そう言って、化身は夜の闇に融けていった。
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