井上賢介と恋心

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「ああ懐かしいな…5月の終わりくらいのヤツか。」 「あんとき楽しかったな!」 ミスターとモトヤンが言った。 「そういえばあんとき、ドリンクバーで遊んだよね。」 インテリが言った。 「そうそう!モトヤンの飲み物に塩とか色んなモン入れまくったよな!」 そのコングの言葉にモトヤンが怒った。 「お前らだったのかあんときのジュース!!」 三人は笑い出した。 そしてメシも食べ終わり、雑談をしていた。 「まだ足りないな~なんか追加しようかな~でも金がな~」 「まだ食うのかよ!」 モトヤンの言葉にミスターがつっこんだ。 「仕方ねぇだろ、食っても食っても腹減るんだから」 「あはははっ」 インテリが笑った。 それをみたコングが聞いた。 「そういえばさインテリ。俺らになんの相談があるんだ?」 インテリはハッとして、座り直した。そして恥ずかしそうに言い出した。 「あ…うん、そうだったね」 インテリは続ける。 「ええっとぉ…なるべく内緒にしてほしいんだけど…」 「おお、言いふらしたりしないから大丈夫だ。」 コングが言う。 「うんとねぇ…そのぉ…。ぼ…僕…好きな人ができたんだ…。」 インテリの予想外の言葉にみんなはポカーンとした。 いや特になにを言うか予想してたわけではないが、これだけはないだろうと思ってたからだ。 「マ…マジかよ」 戸惑うモトヤン 「えっ?誰?」 コングが興味深々に聞いた。 「あっクラスの人じゃないよ」 インテリのその言葉にコングはガッカリした。 「それで俺たちになんの相談なんだ?」 ミスターが聞いた。 「ええと、僕…どうやって女の子と仲良くなるのかとかよくわからないから…教えてもらおうと思って…。」 「なるほど!それで俺たちに聞こうと思ったわけか!」 モトヤンが頼もしそうに言った。 「コングとミスターに…。」 その言葉にモトヤンは黙って下を向いた。 「つっても俺もそんな女子と喋るの得意ってわけじゃないけどなぁ…。でも、インテリが困ってるなら、俺は全力で手伝うぜ!」 コングが言った。 「コング…!」 インテリは嬉しそうに言った。 「まあでも、ここ誰も彼女いないけどな。」 ミスターのその言葉にみんなが笑った。
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