第1話

6/15
前へ
/15ページ
次へ
荘介 『大変失礼致しました 犬塚信乃 犬川荘介と申します 主の許しも得ず勝手に立ち入り申し訳ありません 礼儀も知らぬ若輩者ゆえどうぞご容赦を』 信乃 『・・・荘介?』 荘介 『黙りなさい 信乃 里見さんの言い付けを守らなかったあなたが悪いんです ここで殺されても文句は言えませんよ』 ちかげ 『お前も身のうちに面白いものを飼っているの いや 封じているのか お前たち ただの人の身にそれは重荷だろう ここでいっそ終わりにして人の輪へと戻ったらどうだ』 荘介 『・・いえ これは俺と命を分かつもの 自らすすんで選んだ半身 俺はこの先も俺と共にあるもの為に生きたい』 ちかげ 『・・生意気なこわっぱどもじゃな しかし禁を破ったのは事実 腕の一本でも置いていくか?』 荘介 『俺の腕で許しが得られるなら』 信乃 『荘介!』 ちかげ 『面白い それなら自ら腕を切り落とし私に捧げよ』 あやね 『やめて ちかげ様っ!』 ちかげ 『あやね』
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加