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「……へぇ」
「っ…」
それでも必死に抵抗して閉じようとするのを、やすやすと力で押さえ付けられ、隠されていた内側まで全部見られている耐え難い苦痛
「ねえ、これ…誰が付けたの?ねえったら」
「ひ…っ」
せめてもの抵抗と顔を逸らそうとすれば、足首に他人の歯が食い込む痛みがそれを許さない
「だぁ~かぁ~ら…これ、誰が付けたわけ?」
「な、…にを…?」
「んー?その顔は気付いてなかったのかな?ほら、見てごらんよ」
「あ…っ」
容赦なく胸倉を掴まれ圧迫感に喘ぎながら、見るように促された場所に視線を向けた
「っ…あ……」
これ、…これって
「どうしたの?顔、赤いよ?君って…そういう顔もするんだ」
言われなくても顔どころか、全身がまるで熱の塊のように感じる
『ダメだ、ちゃんと見ろ』
誰にも見せた事がないような、足の付け根の内側
『凛』
日に焼けないような白いその場所に。赤く鬱血したものが点々と広がる姿はまるで花弁
それは
『お前は俺のものだ』
所有の証
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