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「よし、全員集まったな」
集合場所にしていた城門でユズはメンバーが揃っていることを確認して言った。
ユズの目の前にはキィ、隣に並ぶアスカ、そして、向き合う形で立っているのはグレーのロングコートを着た男だった。
高い襟を立てており顎から下は隠されている。
男は長めの銀髪で、背の高いユズよりもさらに頭一つ高かった。
その男に向けてアスカは指をさして
「ナトル、ようこそ」
と言う。
ナトルと呼ばれた男は、ああ、と頷くと、
「誘ってくれてありがとう。足手まといにならないように頑張るよ」
と背中に担ぐ刀をトンとタップした。
そして、苦笑しながらユズに向くと、一つ聞いていいか? と尋ねる。
何だ? と腕を組んで言うユズの耳元に口を近付けると、
「アスカのあの仮面は何だ?」
「……お前なら大体分かるだろ、アスカだから、だ」
「簡潔な答えをありがとう」
そう言い、アスカに向く。
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