第1話

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15: この辺の「なんで戦争始めちゃったのかなぁ」を理解していると、 内戦とかが始まったときの状況がわかりやすくなります。 だいたい「外交手段としての戦争のコストを安く見積もっちゃった」 か「戦争以外の手段が無いほど状況が悪い」かのどっちかです。 強者がはじめる戦争は前者、弱者がはじめる戦争は後者が多いかな。 ので、次から実際の戦争の話に入ろうかと 21: さて、話し合いは微妙なけっかであり、戦争で利害関係の調整をするかー、 という段階になります。 利害関係の調整なわけですから、最終的な落としどころが必要になります。 古典的領土紛争なら、「価値のある不動産を取得する」「価値のある不動産を防衛する」 みたいな。 フィクションでよくある、最終的な落としどころがよくわかんねぇ戦争というのは基本バカの想像なんで 滅多に発生しないです。     たまに発生します。 27: さて、戦争に落としどころが想定されている以上、 軍隊はそれにしたがって組織され、行動するわけです。 此処で初めてハードウェアとしての軍隊が出てきます。 例えば日本の自衛隊の場合、想定している戦争が詳細をぶっとばすと 「国土・国民の防衛」なんで、それに適した組織と装備になっています。 ※予算の許す範囲で 地球の裏側に派兵したり敵前強襲上陸したりとかを考えていないのでそういう組織も装備も無かったというわけです。 29: 逆にいうと、ある国の軍隊の組織や装備で、その国が想定している将来の戦争がある程度見えてきます。 中国が本格的な空母を作りたがっているのを見て、 ああ、外洋に出て作戦できるだけの戦力が欲しいんやなぁとか、 韓国がイージス艦作ってるのを見て、ああ、北朝鮮相手の戦争では出番のない艦を作るってことは 北朝鮮以外の仮想敵を想定してるんやなぁとかがわかるようになります。楽しい。
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