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そんな時、精霊は少女と出会いました。
絶望し光を失い、全てを憎む少女
醜い感情に支配され、全てを憎む精霊
『この世界に復讐を・・・』
2つの感情は重なり合い、
大陸に混乱と混沌を招き、姿を消したのです。
人間達は、死に物狂いで少女を探しました。
少女の持つ、鏡を手に入れるために
しかし、少女が捕まる事はありませんでした。
過ぎて往く時間が『願いの叶う鏡』そんな夢のような話
元々、なかったのかもしれない・・・・
そんな噂すら、広がり始めていたのです。
そして、過ぎて往く時間は精霊の心にも変化を生んでいました。
少女と一緒にいる事で、昔の温かい気持ちを取り戻しつつあったのです。
それは、少女も同じでした。
どれくらいの時間を一緒に過ごしたのか・・・
穏やかに過ごしていた時間は、いとも簡単に壊されてしまう
もしかしたら、少女は気づいていたのかもしれません。
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