追いつけない思考回路

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私は逸花ちゃんにも、昨日の出来事とケイ彼女の話をした。 「えぇ・・・」 逸花ちゃんは驚きすぎて言葉を失っていた。 逸花ちゃんも知らなかったの・・・? 「えっっと・・・どう説明したらいいのかわかないんだけど、その子は圭吾君の彼女ではない・・・よ?」 「でも、ケイが・・・そういったんだもん」 「う、うぅ~ん・・・学校でちゃんと聞いてみるね」 「うん!私になんにも言ってくれなかったんだよ、私とケイはあんなに小さなころから一緒にいたのにさ。なんか・・・寂しいよ」 いつも一緒だったのに。 芝生の公園で京ちゃん、良ちゃん、私、そしてケイでいっぱい走って、木登りして。 「まってよぉ、あんずちゃん」 って泣きべそかいてたこともあるのに。 なんか、寂しいよ・・・ケイ。 「杏にとって、圭吾くんってどんな存在なの?」 唐突に聞かれた質問に、一瞬胸がどきりとした。 「・・・どんな存在なんだろう?・・・兄弟・・・みたいな感じ?」 「・・・そっか」 逸花ちゃんがなぜそんなことを聞いたのかわからなかったけれど、ケイは兄弟みたいなかんじ。っていう言い方が一番しっくりきている気がした。 看護師をしているお母さんと単身赴任中で時々週末にしか帰ってこれないお父さん。そして一人っ子のケイ。 ケイはお母さんが夜勤の時はいつもうちで泊まっていたし、それが当たり前だと思っていた。 ・・・あれ? そういえばいつからお母さんが夜勤でもうちには泊まらなくなっちゃったんだろう
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