追いつけない思考回路

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最寄り駅にはあっという間についてしまった 「じゃぁ、逸花ちゃん、また放課後会えたらいいね」 「うん、うちは今日でテストが終わって部活始めるから、会えるかもしれないね」 逸花ちゃんと別れてひとり、学校に向かいながらさっきのことをまた考えていた。 中学になったくらいから、ケイはご飯を食べたら自分の家に帰ってしまうようになった。 「なんで?こっちで寝ようよ」 って引き留めても 「・・・俺、男なんだけど・・・」 って意味不明な答えが返ってきて。 私は納得できなくて京ちゃんや良ちゃんに散々当り散らしたっけ。 でも、二人とも「・・・圭吾も成長期だから・・・まぁ、仕方ねぇ」 って。 これも意味不明。 私だってまだその時は成長期で背伸びてたのに? そのうちケイはうちでご飯食べることもしなくなって。 高校に入ったらなぜか京ちゃんの家に居候してしまったし。 「・・・ケイって変な子」 こうやって考えたらとてもおかしな言動と行動をしるかもって。 そう思った。 頭の中はケイでいっぱいだった。
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