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「ケイの気持ち、嬉しいっ!離れてても頑張れるようにでしょ?」
「えぇ・・・いやぁ」
「へへっ!私かんばるっ!高校でも水泳も・・・恋も」
「・・・そうですか」
あぁ、こいつすっげー鈍感なんだった。
しかも・・・【恋】だと!?
少しずつイライラしてきた。
「・・・もう帰る」
「えっ?ケイ!?」
「もう・・・いい。じゃあなっ」
「ケイっ!」
俺はなんとも言えない情けない気持ちになって、杏をおいてけぼりにして走って帰った。
こうして俺の・・・初めての告白は
本人に気づいてもらえることもなくあっけなく終わった。
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