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闇「…二度は言わないからよく聞けよ。」
その言葉に次の言葉を静かに待つ。
闇「俺はお前が好きだ。だから俺と結婚して欲しい。」
陽「…よし。じゃあそれは俺じゃなくて本人に伝えろ。」
闇「お前が練習相手してやるって言い出したんだろうがよ!!」
松岡さんちの双子ちゃんは今日も仲がいいようです。
陽「言ったけど、もう何十回相手したと思ってんの。流石に飽きた。だからさっさと本人に直接言えよ。」
闇「…。」
陽「何にそんな躊躇ってんのか知らないけど、いつまでもウジウジしてると誰かに取られちゃうかもな。…俺はもう寝るから。」
二段ベットの上に登った陽牙は布団をかぶり、すぐに寝息をたて始めた。
闇「相変わらず寝るの早すぎだろ。…俺も寝るか。」
闇牙の頭の中では陽牙の言葉がリピートされていた。
『誰かに取られちゃうかもな。』
闇「…ッ!!覚悟決めるか…。」
翌朝、陽牙の作った朝飯を食べながら告白の作戦を立てる。
闇「(放課後…は部活か。いや、部活後ならいける。…それまで残ってるか?)ヒョイ、モグモグ。」
秋「ちょっと!?それボクの玉子焼き!!」
闇「(…残ってたら告白にしよう。いや、先伸ばしにしようとか考えてはない。断じてない。)ヒョイ、モグモグ。」
秋「二個目!?陽にぃ~///」
陽「はいはい。俺のやるからそんな泣きそうな顔すんな。闇牙、秋のオカズ食うなよ。」
闇「(よし。流れは決まった。次はどこで告白するかだな。)パクパク。」
陽「駄目だ。聞いちゃいないな。」
秋「何でボクのばっかり~///!!」
陽「秋、俺のをやるから。」
今日も松岡さんちの兄弟は仲がいいようです。
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