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闇「(まぁ色々シュミレートしたが、部活が終わらないと始まらないからな。)よし。」
「闇牙、鍵はちゃんと閉めて帰れよ。お先。」
闇「あぁ、お疲れ。…ん?」
外を見ればもう暗い。
時計を見れば短針が8を指していた。
闇「…え?そういえば…。」
部活をやった記憶をなんとなく覚えていた。
闇「ハァ…馬鹿じゃねぇの。」
闇牙は自分に呆れながら、部室の鍵を返しに職員室に行った。
闇「…失礼します。」
「あれ?闇牙くんまだ残ってたんだ。」
闇牙の体が硬直する。
それは一番聞きたい声であり、今この瞬間においては一番聞きたくなかった声でもあった。
闇「ほ、星こそ、まだ残ってたのか?」
星「…学校では先生です。それに私は年上。」
闇「(落ち着け、俺!!)…先生は何でまだ残ってたんだ?」
星「…ちょっと家に帰りたくなくてね。」
闇「理由は?」
苦笑いを浮かべる星に闇牙は真剣に聞いた。
星「お見合い勧められてて…って、闇牙くんに言っても仕方ないね。」
『誰かに取られちゃうかもな。』
闇「ギリッ!!(誰にも渡すか!!)」
星「闇牙くん?」
闇「…二度は言わないからよく聞けよ。」
その言葉に次の言葉を静かに待つ。
闇「俺はお前が好きだ。だから俺と結婚して欲しい。」
闇「(はぁ…せっかく練習したのに全部セリフ飛んだ。ま、言っちまったもんはしゃあないな。)」
星「ふぇ////!?あ…あああ闇牙くん///!?」
闇「(くそ可愛いなぁ!!)なに?」
星「あのその…本気、ですか///?」
闇「本気も本気。俺の命かけて本気だ。星、好きだ。」
星「ッ///!!…その///」
闇「うん。」
星「よろしく…お願いします///」
その日の松岡さんちはお祭り騒ぎだったそうだ。
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