出会いと別れ、そして始まりから約3か月後

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シシルが家に訪ねてきた次の日 シシル=アトレイドとの約束を果たすために マリー=ケイロンは出かける準備をすると シエルのほうを見た (マリー=ケイロン) 「シエル、出かけるわよ ついてきなさい」 シエルはマリーの問いかけに急いでエプロンを外すと マリーの側まで走っていった そして何かに気がついたのかのように マリーの顔を下からのぞき込んだ (シエル=バレンタイン) 「マリー様・・・また泣いていらっしゃったのですか・・・? カトリーヌ様が行方不明になられてからずっと・・・」 パチンッ いきなりマリーはシエルの頬を左手ではたいて シエルはきょとんとしていた (マリー=ケイロン) 「私が泣くわけがないでしょう?」 マリーはシエルの前を歩いて小さな声で 「心配してくれてありがと・・・シエル」 そうつぶやいた シエルは頬を押さえながらマリーの持っている 古くなっているカタールを興味ありげに見ていた (シエル=バレンタイン) 「そういえばマリー様 どうしてエレメス様のカタールを持ってきたんですか? これを使う機会が町中であるとは思えないんですが・・・」 (マリー=ケイロン) 「貴女の武器なのよ? ちゃんと持ち歩きなさい」 マリーは思い出したかのようにシエルにカタールを渡してまた歩き出したが 十字路にさしかかったときにふと足を止めた
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