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(マリー=ケイロン)
「姉様、リヒタルゼンにもいなかったし・・・
直属部隊も誰も帰ってきてないし・・・
まさか・・・でも暗殺部隊の方から何も情報も来てないし・・・」
マリーはプロンテラの書庫で右へ左へ書類をもってうろうろしていた
(ノエル=ウィンザー)
「マリー・・・大人しくカトリーヌ様の無事を祈れないの?」
ノエルは呆れた様子で椅子に座って本を読んでた
(キエル=ソリン)
「まったく・・・直属部隊が音信不通だから暗殺部隊の僕らが
プロンテラから出れないんじゃないか・・・」
キエルは机の上でぐったりしているといきなり書庫の扉が開いた
ガチャン
(ライテウス=レッドフィード)
「おいおい、2人とも緊張感なさすぎじゃないか?w」
ピシンッ
(マリエッタ=ディモン)
「ライテウス邪魔よ。
入るか入らないかどっちかにしなさいな」
ライテウスは足を押さえて扉の横に移動した
(マリエッタ=ディモン)
「相変わらず帰ってこないのは
研究に没頭してる エリー=アルトアイゼンと
放浪癖のある アレキサンドリア=ガイルかしら・・・
まぁ・・・集まって貰ったのは他でもないわ
直属部隊の捜索が打ち切られたわ
よって以後プロンテラを守るのは私たちになるわ
これは王様の命令よ」
マリエッタは腰に片手を当て
部屋の中にいる仲間達を見ながら
反論は認めないといった様子で言い放った
(マリー=ケイロン)
「ちょっとまってよ!
姉様がそんな簡単に死ぬわけないじゃない!?」
マリーは机を両手で叩いてマリエッタを見た
(マリエッタ=ディモン)
「マリー・・・貴女も現実を見なさい・・・
セイレン=ウィンザーの乱心
エレメス=ガイルと
ハワード=アルトアイゼンの誘拐
直属部隊4人のリヒタルゼンでの消息不明
これは4人とも死んでるって考えたほうが現実的だと思わないかしら?」
マリエッタは呆れ気味にマリーを見つめていた
(マリー=ケイロン)
「もういいわ・・・姉様を私一人でも捜してみせるわ」
マリーは急に立ち上がり書庫を飛び出していった
(ノエル=ウィンザー)
「マリエッタ・・・言い過ぎじゃない?
ちなみに私だって兄様が乱心したって信じれませんからね?」
ノエルも本をたたんでマリーの後を追うように
そしてマリエッタを睨んで書庫を出て行った
(キエル=ソリン)
「みんな短気すぎじゃないかぁ?
まぁ僕は姉さんの無事を信じてるし特に何も思わないけどさ」
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