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(マリー=ケイロン)
「マリエッタの馬鹿・・・
少しも希望を持つなってこと!?」
マリーは家に着くと扉を乱暴に閉めた
家にはマリーの様子を心配そうに見ている
エプロンを付けたシエルの姿があった
(シエル=バレンタイン)
「マリー様、おかえりなさいませ
何かありましたか・・・?」
(マリー=ケイロン)
「シエル・・・次話しかけたらぶつわよ?」
マリーは布団の上に座り
枕元にあるカトリーヌ=ケイロンと自分とマーガレッタ=ソリンが
写っている写真を手に取った
(マリー=ケイロン)
「姉様・・・どこにいるんですか・・・」
マリーは写真をそっと胸に抱き、
目を閉じて小さな声でつぶやいた
(シエル=バレンタイン)
「あの・・・マリー様
お客様なのですが・・・」
(マリー=ケイロン)
「今は誰とも会いたくないわ。追い返しなさい!」
シエルはマリーの今の状況で声を掛けるのは得策ではないと思っていたが
やはりマリーに怒鳴られるという形になってしまった
そしてマリーがいる部屋にプリーストのシシル=アトレイドが入ってきた
(シシル=アトレイド)
「お邪魔します
お久しぶりですね。マリー=ケイロン様
リムル・・・いえ
リムラエル=ケイロンの件で言っておきたいことがありましたので
突然の訪問をお許し下さい」
(マリー=ケイロン)
「あの小娘がどうしたっていうの?
ついに自殺でも計ったかしら?
それにね、私はまだケイロンの名を許してないわよ」
マリーは自分から姉を奪ったとも思えるリムラエルの名を聞き
不機嫌そうに毒づいた
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