203人が本棚に入れています
本棚に追加
卒業し、就職をしてから1年あまり。
結婚式の招待状が届いた。
私の心臓が跳ね上がる。
封筒の裏には、花蓮の名と、花蓮が伴侶として選んだ先生の名が書いてある。
封筒を持つ手が震えた。
自分の体温が、上がっていくのを感じる。
花蓮は、夫になるのだ。
みんなの前で花嫁を演じながらも。
きっとそうなのだ。
彼女は、それを成し遂げられるからこそ結婚するんだ。
ああーーー蓮の花が
ーーー先生を泥に沈めていくんだーー
最初のコメントを投稿しよう!