愛すべき愚か者 ーこれもまた一つの愛ー

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花蓮が囁く。 花のような香りが、私を包む。 痺れるーー 「私と先生が結婚することになったら、私の思いが叶ったって思っていいわ。そうでなければ、結婚しない。  人前では、いい奥さんを演じてみせる。  でも、本当は私は先生の夫になるの。先生を妻として迎えるの。  香耶。  あなただから教えたの。  だって、香耶。  もし、私が生まれながらに男だったら、きっと香耶をお嫁さんにするわ。  それくらい大好きよ、香耶。  そうね、愛しているわ、女性の中で一番。世界で二番目に大好き。」
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