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「ほ、本当、いい性格してるね……」
「遥や美月に比べたら、海なんて見た目を除けば、真面目だもんな」
「だから、見た目は余計だって言ってんだろうが!!」
そんな遼、圭介、海のやり取りを聞きながら、弁当を食べていた陽菜が、教室の壁掛け時計に目をやり告げた。
「ほらほら、いつまでも喋ってばかりいないで、早く食べないと、お昼休み終わっちゃうよ」
「うわ、本当だ。あと15分しかないじゃん」
彼女の言葉で、時間を確認した遥がそうボヤき、海たちも残っていた昼食を慌てて食べる。
お昼休みに昼食を食いっぱぐれたら、午後の授業は、ひもじい思いで受けなければならないからだ。
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