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ちなみに僕は入学以来、教室に行っていない。そのため、クラスメイトの名前はあおいしか知らない。 軽く不登校状態だ。 「ほら、授業受けに行くよ!」 腕をギリギリと握力で締め付けながらズンズンと歩くあおいは、失礼だが女子とは言えない。 もともとそんな血など、流れてはいないのだと僕に言い聞かせ、気にしないようにした。 実を言うと、引っ張ってもらってるのに感謝している。なぜなら、僕は自分の教室を知らないから。一回しか入ったことのないところを覚えれるような頭はしていない。 僕は、背も頭も体重も平均。つまり、The平均点だ。 欠伸をしながらあおいに引っ張られるがままにされていると、いきなりあおいが止まったため、「うぐっ」という変な声を出してしまう。 あおい、ニヤニヤ。 僕、真っ赤。 「変な声ね。ここが教室の1年B組よ」 何とも中途半端な…。殆どのアニメがC組とかなのに……なぜ?! そんなことを考えながら教室に足を踏み入れる。どうも、二回目ですね。よろしくお願いします。 変な挨拶を心の中で決めた後、周りを見渡す。 本を読んでる人もいれば、ケータイを弄ってる人もいる。 自由なクラスなのだと、僕は判断する。 「皆、ちょっと注目して。人を紹介するわ。森野空太よ」 勝手に人を紹介するのはやめてほしいものだ。 相変わらずのあおいにため息を吐く。 「あおい…。僕の名前を「皆、くぅって呼んで良いからね!」………」 勝手に話を進められているため、もう話に流されることにする。何事もスルーが大切なのだ。
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