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「え、え、何? どういう……⁉︎」
私の中のパニックは既にピークに達していた。
死んだと思ったのに生きていたり、見知らぬ場所に立っていたり。
もうわけが分からない。
「あ? 女子かぁ?」
突如聞こえた声に体を揺らし、慌てて振り返る。
が、振り返ったポーズのまま固まってしまった。
どこにツッコミを入れたらいいのか。
どこか分からない山の中で、運良く人に会えたことは幸運なのかもしれない。
だけど、この人たちのファッションはさすがにない。いくら江戸時代大好きな私でも。
そこにいたのは、三人の男だった。
三人ともボサボサになった髷がついた頭で、そのうちの二人は月代(真ん中だけ剃り上げて髷がついている、よくあるお侍さんヘアー)を入れている。
はだけた着物を着ており、腰には刀のようなものをさしている。
様子と臭いから判断して酔っ払いだろう。
今時完璧な侍風のファッションでナンパとか……何も言えない。
ハロウィン先取りの方達だろうか。
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