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どうしよう……。
正直、酔っ払いはこわいし苦手だ。
だけど、逃げる場所などないし、逃れる気もしない。
三人のうちの一人が私を見て訝しそうに顔を歪めた。
「んぁ? こいつ異国の服着てるぞ?」
異国の服?
不思議に思い自分の着ているものを見てみるが、どこをどう見てもただの学生の制服だ。
私にはどこがいいのかいまいち理解できなかったが、近所では近場の高校の中で一、二を争うくらい可愛いと言われていたセーラー服である。
「メリケンか何かか?」
メリケンとはアメリカ人のことかもしれない。
でも、顔も体型も日本人としか言いようのない私の、どこをどう取ったらそんな風に見えるんだ。
「ちっ、違います! 私は歴とした日本人で——」
抗議しようとした私にお構いなしに、いやらしい笑みを浮かべて近寄ってくる三人。
「へっ?」
そのうちの一人に急に手首を強く掴まれ、私から情けない声が出た。
「まあ、女子ならなんでもいいけどな」
なんですと⁉︎
驚きと恐怖で上手く声が出ない。
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