第一章 君のいる場所へ

6/66
前へ
/174ページ
次へ
 ……あれ、えっと、私、確か猫を抱っこして。  それで。  音が聞こえて、電車が——。  それで青いものが一瞬見えて。  え、なに、私、死んじゃったの?  踏切鳴ってもなかったのになんで電車が。  不運な少女として明日の朝刊に載ったりするのかなぁ……。  まだまだやりたいこともあったのに。  ……まだ  まだ終わるわけにはいかない!
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

182人が本棚に入れています
本棚に追加