え?転校生に対しての態度ってこんなのだっけ?

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「深夜……ちょっとタイム……」 「まだ聞きたいことはあるが、待ってやる」 「あざす……」 うぜぇ~ 親との会話ってこんなに軽いんだ…… 威厳の有る表情を作りながら次女に近づく 「どうした?ミーシャ?」 どうやら、ミーシャと言うらしい 「お父様に魔法を教えてもらいたいのです」 「おぉ、そうかそうか、でももう少し待ってくれるかな?お父さんまだ話が有るから」 先ほどの表情とは一転しやさしそうな顔を見せる駄父 親バカ決定だな 「ハイです!そのお兄ちゃんは誰ですか?」 おぉ、興味の矛先がこっちに向いてきた 無表情も何だから笑ってみる 「そのお兄ちゃんはミーシャのお兄ちゃんだよ?」 「ふぇ?」 「なっ!」 「!……ゲッホゲホ!」 コテンと首を傾げるミーシャ、絶句するレイテ、驚き噎せる俺 何言ってんのコイツは! 「ミーシャのお兄ちゃんってどう言う事です?」 「そのまんまだよ、家族だ」 さっきまで渋ってたくせに 「でも、そのお兄ちゃん知らないですよ?」 「ミーシャが産まれる前に旅に出たんだよ」 よくもまぁ、そんな嘘がぽんぽんと出るもんだ 「だから、自己紹介しなさい?」 「ハイです!」 トコトコと歩いてくる 何この娘、可愛い 「初めましてです、ミーシャ・クラシスです、よろしくですお兄ちゃん!」 グハァァ!! 違う、断じて違う! 俺はロリコンなんかじゃない! 何とか堪えきり、自己紹介をする 「火野……シンヤ・クラシスだ、よろしくな」 「……」 あれぇ?こっちを見たまんま反応がないぞ? 何もしてないのに早速嫌われた!?
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