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新幹線で、だいたい1時間。
似たような格好が、似たような歩幅で進む。
そんな平日の、そんな時間帯の東京駅。
トモナはようやく長い休暇を終え、「こっち」へ戻ってきた。
「待ってたよ」
出迎えてくれたのは同郷の親友、ヤヨイ。
小、中、高と一緒、ヤヨイは大学進学を機に、
トモナは就職のために上京した腐れ縁。
「おまたせ…。恥ずかしながら帰ってきてしまいました」
あんた、いつの時代の人よ?
なんて茶化されながらも、彼女は温かく迎えてくれた。
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