3

2/5
前へ
/40ページ
次へ
新幹線で、だいたい1時間。 似たような格好が、似たような歩幅で進む。 そんな平日の、そんな時間帯の東京駅。 トモナはようやく長い休暇を終え、「こっち」へ戻ってきた。 「待ってたよ」 出迎えてくれたのは同郷の親友、ヤヨイ。 小、中、高と一緒、ヤヨイは大学進学を機に、 トモナは就職のために上京した腐れ縁。 「おまたせ…。恥ずかしながら帰ってきてしまいました」 あんた、いつの時代の人よ? なんて茶化されながらも、彼女は温かく迎えてくれた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加